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完成(HME 2012.08.18-19)

 2011年11月より始めましたこの企画ですが、HMEでの展示が締切・結果発表となりました。勢いよく始めたこの企画ですが、なかなか完成品が上がってこず心配でしたが、最終的には各自完成させて展示することができ、さらにHME参加者の投票による展示賞「独特賞」をいただくことが出来ました。モチベーション的にけっこう大変な企画ではありましたが、結果として満足できた企画となりました。
 


 ゲゲゲの妖怪系図企画について
 
 この企画は伝説?のプラモデルシリーズ「日東の妖怪系図」をクラブで作り倒そう!というものです。発売当時は評判が高かったものの、今となっては古くなってしまった昔のキットの、作る楽しみと苦しみを存分にあじあわせてもらった企画となりました。

 本当は2010年の「ゲゲゲの女房」ブームに乗っかれば「おっタイムリーじゃん!さすがノースフォックス!」となったのですが、二年後にお披露目となってしまうあたりは、まあウチららしいですなー。


 さてここからはキットの解説をいたします。
 このシリーズは日東科学教材株式会社より発売されました。まず1984年に「日本妖怪系図」として、1960年代に100円〜200円程度で売られていた妖怪キットのリニューアル版2点(油すまし、からかさ)を発売し、引き続いて「水木しげるの妖怪系図」として『ゲゲゲの鬼太郎』を初めとする水木しげる作品に登場する妖怪の新作キットを発売したものです。
 
 本シリーズは当時として非常にこった内容のキットであったことが特徴でした。鬼太郎版などにはベースが付属しジオラマ仕立てとなっていました。また「蓑」の材料として「わら」が付属するなどプラスチック以外の材質の積極的な使用や、こった組み立て説明書や「御祓い済み」と書かれたカードが付属しパッケージとしてのトータルなデザインを重視するなど、ほぼ同時期に開発されたS.F.3.D シリーズと共通する特徴も持っていました。
 
また日東の倒産後、金型は童友社が購入し付属品の簡略化、パッケージの見直しを受け、再発売されています。(参考:ウィキペディア)


森 林 大 合 唱 編
(作者が決まらなかったので、スミ入れだけして展示しました。)

 


ね ず み 男
担当:内海
セラムコートの筆塗りです。衣の汚れ表現が難しいですね。




砂 か け ば ば あ

担当:島津
絵によってはもっと怖かったりしてますがこの造形はそれほどではありません。アニメ版はもっと優しい感じにアレンジされてますね。アクリル塗装で仕上げています。池はエポキシボンドを使用。




妖 怪 獣 「 蛟 龍 」 編
担当:深谷
 正直なところ妖怪獣「蛟龍」なんて知りません!なんでも、70年生きた蛇蛇が蜃気楼の中で卵を産み、その卵が地下で数百年経ってから丸くなり、天に昇って蛟龍になった物だとか。さっぱり?です。キットはほぼストレート組、鬼太郎の妖怪アンテナは追加工作。蛟龍の眼球内部に虹色に光る怪しい光源を加えました。ベースは昔の木のおもちゃ箱的な感じでもっとも好印象な部分です!(笑




児 啼 爺
担当:宮野
 キットのままだと少し気になる両腕のみ大幅にいじりましたが、その他はキットの雰囲気を残すように仕上げてみました。可愛い系を狙ってみましたが、やはり少しきもちわるい(笑)




小 豆 洗 い
担当:鈴木
 最初、我が家では岡村隆史と笑われ物でした。キットにあちこち手を加えてみました。妖怪は出現場所もポイントになるので、周囲の雰囲気を大事にしてみました。少しでも「怖い」と思って頂けたら嬉しいです。


 


ざ し き わ ら し
担当:TYPE-75
 今回は水性アクリル(ライフカラー+ファレボ)縛りで塗装。体は変な服を着ていたので、エポパテで着物、帯はプラバンで製作しました。




河 童 列 伝
担当:山岡
 かっぱとプレデターのイメージが重なったので作ってみました。




呼 子
担当:須藤
 なんか怖くなくてすみません。「呼子」はやまびこの妖怪なのですが、キットはカカシっぽい演出となっています。作品はシリーズ唯一の可動ギミックがついているのでそれを活かして制作しました。ちょっと動きづらいですが、キノコを回してみて下さい。




油 す ま し
担当:薮田
 ストレート組みです。頭は油っぽくしてみたつもりでしたがたいした変化は見られませんでした。


 


か ら か さ
担当:小澤
朴訥極まりないキットです。人を小馬鹿にした形の鼻は、怒りに任せて削り取りました。健康そのものな手足も、不健康に削り込みました。塗装は、怨念を込めセラムコートをスポンジでぺたぺた塗っています。この世のものではない雰囲気が出たでしょうか。