東京AFVの会2004 レポート   金谷

 去る2004年12月12日、東京は下北沢の北沢タウンホールにて東京AFVの会が行われました。数あるAFVの会の中でも30年近い歴史を持つこの会に参加してきました。
 荷造りのために午前3時半に就寝、2時間ほど寝て朝5時45分に家を出て、バスで千歳まで1時間15分、8時の飛行機で羽田へ向かうという結構なハードスケジュールになってしまいました。タウンホールに着いたのが午前11時ごろでその時点でもうくたくたでした。やはり遠出する際は十分睡眠をとるべきです(^-^;
 会場に着いた時点で受付には様々な所から駆けつけたAFVモデラーで一杯でした。次々と並べられていく作品を見て、レベルの高さが一目でわかります。
 また各地のAFVの会で恒例の講演も行われました。当初は漫画家の上田信さんが来られる予定でしたが、残念ながらご病気のためピンチヒッターとしてドイ曹長とAM誌でおなじみのさいとーよしたかさんが出演されました。内容はAM誌12月号の付録DVDの内容を生で解説するという大変役立つものでした。そのあと、土居さんが持参したコピックによる汚し塗装の実演が行われ、さいとーさんの解説の下、会場の皆さんが真剣な眼差しで見守っていました。
(以下、参加された方々の作品を紹介します。)
 今回のお題は「中国、共産圏のキットを楽しむ」ということで、様々なロシア製車両を見ることができました。
こちらのKV1は足回りの汚しが見事に決まっていました。参考にしたいです。
 キングタイガーです。土埃が車体の渋さを演出してクラシックな雰囲気を漂わせていました。 
 完成品をあまり見かけないM50です。難物のドラゴン製キットが丁寧に作りこまれていました。タミヤ製に慣れきった弛んだ自分に見習わせたいものです。
 写真では暗くてわかりにくいですが、搭載された備品が非常に良く塗られていました。車体を渋く押さえ、備品を鮮やかに塗るとこれが良いアクセントとなって見心地がよい作品でした。
 車両が3つに家1つという大型ジオラマです。車両だけでなくフィギアも丁寧に塗られており素晴らしい作品でした。今回、自分もジオラマを製作しましたが、やはり良いジオラマというものは構成力が要求されるということを思い知らされました。
 「フィギアの目線って重要だな」と思わず感じてしまった一品です。統一感を出すためには細かいことも気を使わないといけないと気付かせてくれます。
 RedArmyのシャーマンです。
写真ではわかりにくいですが装甲が焦げた表現が施してあり良い感じです。
 重戦車に負けない迫力がありました。素材に左右されない完成度を得るにはやはり場数を踏まなきゃいけないみたいです(^-^;
 御存知あの金子辰也氏のジオラマ。「なんかこれ雰囲気違うな」って思ったらプロの作品でした。尊敬する氏の作品を生で見る機会がこんなに早く訪れるとは思ってもいませんでした。堂々の部門一位に輝いた・・・はずだったのですがプロということで白紙となってしまいました(^-^;でもそれはそれで名誉ある結果です。スゴイ!
 いつか作ってみたいT34エジプターン。前出のM50のように中東の兵器開発の凄まじさを物語っています。
こちらも難物キットを見事に作られていました。
 今回の大賞「楽園まで何マイル?」
全てジャンクパーツで製作したとの事。その工作力は圧巻です。塗装も鮮やかなもので密度の高い作品でした。
架空戦車です。すごく洗練されたデザインです。スクラッチ部門は非常にハイレベルでした。
1/144スケールです。マニア心をくすぐる車種。メーカーに対してこういったメジャーではないものの製品化を切に願います。これを作られた方は他にも大量に同スケールのビネットを展示されてました。
180度変わってこちらは1/16スケール。シリーズ展開しにくい大物は欲しいアイテムをこうしてスクラッチに頼らざるをえない気がします。並大抵ではない工作力を要求されるので自分にはムリか(^-^;
T55のビネット。砂漠の情景作品はこれから増えていきそうな予感がします。
一目見て「とても綺麗にできている」と思った作品。かといって汚しがないというわけではなく、作品全体に自然な感じが出ていました。
これを作ったのは何と10歳の少年モデラー!お世辞抜きで自分より上手いです。
今回出品した作品。パンサー2とパンサーFです。初めてセラムコート塗装で完成させた作品で、様々な経験をさせてくれた作品になったと思います。
(管理人:レポーターの金谷会員の作品です。単品部門3位をいただきました)
他にもたくさん素晴らしい作品があったのですが、睡眠時間2時間という無茶が仇となりほとんど写真を撮ることができませんでした。
申し訳ありません_(__)_ペコ