遅延後退
渡辺
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正面 ローマに至る道で降下猟兵が地雷敷設の準備をしています。そこへやって来たSd.kfz10/5(以下デマグ)。乗員には負傷兵がおり、砲口も後方を指している。士官は後方を指さし、敵がもうそこまで迫っていることを訴える。しかし、降下猟兵は胸を張り、「任せておけ!後退に必要な時間は稼いでやる!」と親指を立てる、ってな感じです。

 使用キットはイタレリのデマクD7とイタレリのバイクです。ではまず、イタレリのデマグD7についてお話しします。まず、前部装甲板とガラス窓ですが、MGで仲田師匠が言っていた通り、装甲板を付けるならば、ウィンドシールドは付けないのが実車のようです。ただし、ウィンドシールドに寄りかかるように接着することで、キットでは組立やすさをとっている気もするので、実車なんてどうでもいい、組み立てやすい方がいい!と言う人は設計図通りがいいでしょう。 これに対して、こだわる人はグランドパワー1999.11号(以下GP)を参考にして、コンパチにするといいでしょう。GPにもあるようにバイザーは中に引き込むようです。
シールド支持モールドを削る

 バイザーはGP35頁からは右図のように見えるような気がしますが、本当かどうかは自分で調べましょう。
 次に足周りですが、キャタピラはタミヤのグライフとどっこいどっこいです。気になる人はカステンにするなり、グンサン(管理人:グンゼ産業?)アルテから流用するなりして下さい。
それよりも問題がありまして、右の図のL字とバスタブの接着面が以外と合いが悪く、すり合わせを十分にするか、金属線を通すかした方が安心だと思います。私はあとになってバリッとやってしまい、キャタピラやホイールが床に散ってしまいました。私だけかもしれませんけどね。あとは気楽に作れば完成すると思います。

 私は車幅表示棒を伸ばしランナーで作り、ライト(小)にはクリアランナーの輪切りを入れ、バックミラーはアルミ缶から切り出し、クリアーでコートしました。塗装はアクリルです。デマクについては以上です。

フィギュア フィギュアはファモか2体、ドラゴンのフィギュアから1体、あとはすべてほぼスクラッチです。AM誌では金属線を芯にしてエポパテを盛る方法を紹介しています。私も車上の士官はそれで作っていますが、伸ばしランナーを芯にする方法が好きです。
 私はレジンフィギュアはほとんど使わず、手足を流用するとしてもプラキットからの場合が多のですが、それは接着が楽だからです。(心配なときは5oぐらいの長さの真鍮線を入れることもあります)後になって改修の必要が出たときも切断、貼付けが容易です。フィギュアの細かい作り方については長くなりますから、またにしますね。
 服の塗装はニッカー社のアクリルガッシュです。「GO AHEAD」の所(管理人注:制作記事No.18)で言い落としましたが、ニッカー社のガッシュは水でもタミヤのアクリルの溶剤でも伸ばせますがリキテックスは水のみです。
 地雷敷設の薬味として空き缶を置きました。鉛板(実は私が使ったのは、アカデミー1/72AIRの接着剤のチューブ)を下図のように切り出します。楊枝を抜いて凸部のふたを閉じれば出来上がり、適当なデカールを貼ってクリアーで塗れば空き缶の出来上がりです。


幅は3mm程度


爪楊枝をを当てて、楊枝に巻き付けます。あまりは切り取り、楊枝を抜いて、フタを閉じれば出来上がり。適当なデカールを貼って、クリアーを塗れば空き缶の出来上がりです。

 最後にベースの話に移ります。ベース台は100均で売っている訳の分からん絵です。絵の部分にコルクシート(これも100均)を貼り、ごまかしたいところにコーヒーのだしガラを撒きました。但し、ガラス板を取らないでコルクシートを貼ったため、フィギュア固定用の真鍮線が通りません。車両もゴムのりで貼っただけです。塗装はタミヤアクリルのフラットベース - アクリルガッシュ - パステル白です。
 ネームプレートはランナーにプラ板です。プレート根本に生えている草についてですが、これも100均です。ひげそりの泡たて用シャカシャカブラシといえば分かってもらえるでしょうか、ひとつまみを切り取り、ピンセットでつまんで塗料ビンへ浸し、ウエスでぬぐえば着色終了。あらかじめあけた穴にゴムのりをいれておいて、植え込み、その後にプレートを立てました。ただこのままだと、モヒカンヘットのようにボッと立ってしまいますので、くせつけ、トリミングを十分にした後、根元に麻ひもをほぐした物を木工用ボンドで貼り付けます。立ちすぎず、寝すぎず十分に散らしてください。目を離したすきに、ボンドの力で固まることもありますので気をつけましょう。

 以上で、「遅延後退」制作日記終了です。
 
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