1/35 タスカ  ルクス製作記        島津

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ルクス1 2003年初の「北海道AFVの会」でタスカ(旧ベゴ)のルクス開発者のお一人山田氏よりテストショットをお借り出来たのがルクスとの出逢いでした。テストショットとは言え、ほぼ製品版と変わりない物でしたので、その出来の素晴らしさは充分に伝わってくる物でした。特に私が驚いたのがキャタピラで以前にICM社のルクスを作っていた事もあり側面の凹モールドまで完璧に再現されたその製品は正に驚愕の出来映えで恐らくベルト式キャタピラの最高峰と言える物でした。車体のほうも先ずそのシャープなイメージに期待が膨らみました。そうして発売されたキットは当初のアナウンスより価格は高くなってはしまいましたが、内容は正に好きな人がこだわって作るとこうなる!と言う見本?のようなキットでマニアには堪えられない内容となっています。

 組み立てに関しては多少ゲートが部品の内側まで入り込んでいたりする部分もあり、価格も含め初心者向きとは言いがたい所もありますが、トーションバーの可動やキャタピラの調節機能や砲身・機銃の開口等このスケールでは初とも言える意欲的な要素も多く、開発費が掛かったんだろうなぁ(笑)と妙に納得もしてしまいますが、改めて「模型作り」本来の楽しさを感じさせてくれる好キットと言えます。キャタピラは部分的・定期的に小さく何故か穴・あるいは薄皮として残っている所があり、せっかくの出来の良さにケチを付けた形となり残念でしたが、これは塗装して履かせてしまえば全く気にならないのでご心配なく。恐らく今後は改善してくれる事でしょう。

ルクス2 キット製作に関してはそれほど注意する点もなく楽しくニヤニヤ(^_^;)しながら組めますが、2〜3気のついた所を少々。先ず両サイドのグリル部分にはエッチングが付きますが、車体後部のグリル部分は結構大きく開く所でこの部分には付かないようなので今回はやってませんがICMの時にやったように裏側からメッシュを貼ってみても良いでしょう。また貼らなくても中が見えてしまうのであらかじめ車内後部部分をFブラックに塗っておくのがおすすめします。ただしトーションバーやキャタピラ調節バーの上からスプレーしたりするとくっ付いて後から動かそうとした時にポキッと折れたりするのでご注意を!…って私がそうなんだけどネ(泣)そう言う事は組み立て前にしておきましょう!  ちなみにエッチングは非常に柔らかい素材でクセを付けるのも大変楽に仕上がりエッチングが余り好きでない私も好感触でした!  今回売りの一つでもある砲身と気銃の開口は、ここまでインジェクションで出来るんだと言う可能性を示してくれた訳で、余りコストアップも困りますが今後はこの辺も他メーカーにも見習って欲しい所と言えそうです。

ルクス3 また「取り説」も非常に楽しくあえてしなかったと思われるライトコードのモールドについてもコードの追加工作等の記述をし、今までのメーカーには無い正にマニア心をくすぐる部分は嬉しくなってしまいます。イラストにもモリナガヨウさんやフィギュアの原型に高石さんを起用する等「分かる人は分かる」部分ではありますが、この辺りもメーカーの意欲と遊び心がヒシヒシと伝わって来るものがあります!是非、より多くのAFVファン…ドイツファン以外の方にも勿論多く作って欲しいキットですね。きっと今までに無い何かを感じる事でしょう。

 手を入れた所はライトコードをソフトワイヤーで追加した以外、工具OVMに伸ばしランナーでフックを付けた位かな?塗装はいつものアクリルにて3色迷彩。キットに素晴らしいデカールも付いていますが、マーキングも何時もの手書きにしました。フィギュアはキット付属の物に手を加えた物とタミヤのオットーカリウスからチョイス。ヘッドは「Kヘックモデル」を使用。

 軽妙ながらいかにもドイツらしいデザインのルクス。正に決定版とも言えるキットです!是非あなたも一作作ってその凄さを体感して下さい。