タミヤ光硬化パテ    須藤

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 タミヤから発売された「光硬化パテ」。一体どんな物なのでしょうか?元々、自動車のスピード修理で使われだしたジャンルのパテのようです。早速、試してみましたのでご覧ください。
 パッケージと内容です。パテは普通のタミヤパテと同じサイズです。その他光を遮る、保存用の袋が入っています。値段は1200円と言うことで、普通のパテと比べてかなり割高です。
 チューブから中身を出したところです。ちょっと透明感のある鮮やかな黄色です。ニオイはそれほどきつくはないのですが、ヒノキの香り+ビニールという感じの独特のニオイがします。なお、最初に開けた時、上澄みのような液体が一緒に出てきましたが使わない方が良いようです。
テストその1
 キットのヒケの修整をしてみました。説明書に書いているのですが、食いつきを良くするため、ペーパーであらかじめ下地を荒らしておく必要があります。シンナーが含まれていないので、食いつきはそれほどよくはないようです。イメージとしてはポリパテの扱い方に似ています。 
 普通の照明の下ではすぐには硬化しませんので、作業時間は十分にあります。蛍光灯をグッと近づけて2分待つと、硬化します。なんか不思議な感じです。硬化後、表面にぬめりが残るので、ラッカーシンナーを含ませた布で拭くときれいにとれますので、すぐにペーパーがけに入れます。
 画像はちょっとわかりずらいのですが、ペーパーで仕上げたところです。
テストその2
 レジンキットの気泡埋めをしてみました。表面上では小さな気泡の穴ですが、内部に大きな空間がありますので、ナイフで穴を広げます。2mmまでした盛れませんので、それより深い場合は数回に分けて盛る必要がありますが、硬化が早いのでそれほど苦にはなりません。
 光硬化パテで穴を埋めて、硬化後成形したところです。使い方はポリパテに似ていますが、硬化後はポリパテに比べると硬い感じですね。ペーパーがけも多少時間がかかります。硬化させるタイミングを調整出来ますし、ヒケも出ませんので、硬化させる前に、はみ出した部分をなるべくそぎ落としておいた方が良いでしょうね。
 2番目の画像のチューブから出したままのパテを硬化させてみました。意外にもちゃんと硬化しました。
 そこでナイフで削った感じを試すため、デザインナイフでこんなもの彫ってみました。(画像は見えやすいようにサーフェイサーを塗りました)ちょっともろい感じもしますが、思ったより作業性は良かったです。
 
 結論としましては、ポリパテと同じような用途で使えるパテです。量に対して値段が高いですが、ポリパテのように混ぜ合わせる必要がなく、本当に必要な分だけチューブから出して使えるので、少量を使う場合無駄が少ないので意外と経済的かもしれません。また、硬化が早いのも良いですね。結構お勧めです。