セラミックツール(キサゲ)      鈴木

back


 今更ですが、セラミックツールの紹介です。

 まず最初に、ボークス造形村製の「セラカンナ」、1本2940円。
 最初に広告で目にした時、「おっ」と思ったものでした。その時点では、古びてきた手持ちの金属製のキサゲに何ら不満は無く、ただ高価な道具としか目に映りませんでした。金属製の良い点は、キレが悪くなった時点で研げば良いだけで、何年でも使えるし、割と安価で入手しやすい。それ故、セラミック製にはあまり魅力を感じる事は少なかったのが正直なところです。
 ところが、某日の会合で、○○会員が「ノっている時に作りたいから」とその場で製作を開始。その道具の中にセラカンナを発見。どれどれと、「ちょっと使わせて」とタミヤ 1/48転輪のパーティングラインを消し始めた途端、「??!!」。瞬間、「惚れてまうやろ〜〜!!」。何だこの使い心地…。タミヤの材質との相性も良いのか、抜群な使用感。こりゃ堪らん。数日後、ためらっていたのが嘘のように即入手していたのは言うまでも無い。(笑)
 友人の話だと、「セラミック製は金属製の様に、長時間使っている事によるダレが無い。」のが特徴のようだ。ただ、材質上の問題点として、その靱性の弱さ、衝撃に弱い点を考慮して扱わないといけない。故に、乱暴な扱いは寿命を縮めますぞ。現在、用途に応じて4種類販売されている。
 尚、同等品(?)として、スジボリ堂からも青い柄の物が販売されている。ちょっとお得かも…。

 さてさて、次ぎに紹介するのが、HIQPARTSの「カンナマスター」。デザインナイフ大の刃が、3枚で640円。セラミックの一種セラミックジルコニア製。
 使用するには、NTカッターD400の柄に付けての使用を推奨している。ちなみに、画像の下のデザインナイフの柄は、古い製品で恐縮ですが内田洋行製。こちらでも何ら問題は無い。刃の厚さは0.4oで、こちらもパーティングライン消しに活躍する。
 まず、何と言っても適度な(?)値段。そして、画像を見て分かるように、片側が30度、もう片方が45度のデザインナイフの刃と同じ使い勝手を実現している点。これからは、細かい部分の作業はお任せ。今まで、金属製の刃を何枚も使いながらシコシコとラインを消していた作業も、延々と作業が出来ます。実に経済的?
 あくまで主観ですが気になった点は、一つはその薄さ。まだまだ使いこなしている訳ではないが、ブレードの薄さが切削時にビビる様な気がした。ここら辺は、気になった段階で適度な薄手のプラ板を際ギリギリに片面乃至両面に接着することで問題は無いかなと。つぎに刃に当たる部分の切断面の荒れ。こちらも今は問題になっている訳ではないが、製造段階の切断跡だと思うが少々気になった。いずれにせよ、今までデザインナイフの刃を盛大に使っていた御仁には、朗報。これからは、セラミック製でパーティングライン消し。金属製刃で、切断他細かい加工にと、より経済的なモデリングライフを楽しめるようになった、かな?

 あと友人からの入れ知恵です。
 NTカッターの <スペシャルブレード>BSB-01Pジルコニアセラミック刃・45°・0.4mm、BSB-02P サーメット刃・45°・0.4mm 、BSB-03P 超硬刃・45°・0.4mm 、同30°製品。※各一枚売り。
 これらも、同じように使えるのではないかと。ただ、こちらはハンズ等の専門店でも無い限り取り寄せになりそうで、気軽に見て購入を検討すると言う商品でも無さそうなのが残念。