缶バッチを作ろう      須藤

 最近年間80個ぐらいの缶バッチを作っています。素人でもまずまずの物が出来ますが、少々コツがいるのでそれを含めて紹介したいと思います。
 缶バッチを作ろうと思ったきっかけは、AFVの会で形に残る記念品みたいなものを全員に渡すことが出来ないかと考えた事からでした。缶バッチを製作するショップやプロ用の製作機などいろいろ調べたのですが、一番手軽に出来るということで、バンダイの缶バッチメーカーを使用しています。私ぐらいの製作数ならこれが一番コストと手間のバランスが良いのではないかと思いますが、100個以上作るのであればショップを利用する方が良いかもしれません。ただ自分で作った方が小回りがきくという利点はあります。
 私が使っているのはバンダイの缶バッチメーカーという製品です。
 元々は子供が対象の商品でいろいろなバリエーションがありますが、私の使っているのはシンプルに3cmの缶バッチ製作に特化したモデルです。(現在この型は販売されていないようです)
 本体に2種類のトレーを差し替えながら製作しますが、そのほか型紙を切り抜くガイドプレートが付属しています。
 一緒に写っている箱は別売りの3cmバッチセット(材料キット)です。 
 3cmバッチセットの中味です。内容は金属の上下パーツと安全ピンのパーツ、透明フィルムで15個分の材料が入って1000円程度で購入出来ます。
 あまり売っているお店が無いかもしれませんが、私はたいがいアマゾンで購入しています。
 バッチの絵柄はパソコンのドローソフトで製作し、切り抜いて使用しています。絵柄の周りの2重丸はサークルカッターの位置合わせ用と切り抜く位置です。
 絵柄の切り抜きにはNTカッターのC-1500というサークルカッターを使用しています。これは本体と位置合わせのガイドがセットになっています。
 このサークルカッターはコンパス型と違い、切り抜く紙に針穴を残さないので、バッチ製作に最適です。
 まず、用紙の外側の丸は切りの良い半径になってまして、これにサークルカッターのガイドを合わせます。そしてサークルカッターをセットし、ガイドを外します。そしてカッターの軸をずれないように押さえつけながら、本体の外側を回すと円形に切れていきます。
 用紙のサイズは缶バッチメーカーのトレーにピッタリにするのが上手く作るコツです。
 次に缶バッチメーカーの2つのトレーに上下パーツをセットします。
 次にトレー1の上パーツの上に、切り抜いた用紙と透明フィルムを重ねてセットします。
 本体のレバーを右にして、トレー1を本体にセットし、ハンドルを回して締めていきます。バチンバチンと大きな音がしますが、適当に回します。
 十分にハンドルを回してから、ハンドルを緩めますが、緩めすぎると本体にセットされたパーツが外れてしまいます。トレーが外せるぎりぎりのところで、緩めるのをやめるのがコツです。
 成功すると材料が本体にセットされます。中をのぞくとこんな感じで上パーツと用紙とフィルムがセットされています。
 つぎにレバーを左にして、下パーツをセットしたトレー2を本体にセットします。
 ふたたび十分にハンドルを回します。とにかく十分に回します。予想ですが、パチンパチンと音がしている時、上パーツを変形させて下パーツを挟み込んでいるのではないかと予想しています。
 でもこの加減が難しく、いまだに1割程度失敗してしまいます。いくら回しても失敗する時は失敗してしまうんですよねー。
 最近失敗率が高くなってきたので、もしかしたら寿命なのではと疑ってます。買い換えようかなー。
 成功するとこんな感じです。意外ときれいに出来るのでちょっと感動しますよ。
 あとはバッチの裏に安全ピンパーツをはめ込んで完成です。
 裏から見ると用紙とフィルムが上下パーツに挟み込まれているのが分かります。
 失敗例です。上下パーツか組み合わされず、用紙とフィルムが浮いてしまっています。トレーを本体に戻してハンドルを締め直すとうまくいく場合もありますが、この場合はもうダメですね。やり直しても用紙が完全に挟み込まれないではみ出してしまいます。これはもう捨てるしかありません。