ゴム筆って何?      鈴木


 最近、アーマーのミグ氏の記事内で「ゴム筆」と呼んでいる道具が気になっていました。機銃等へ塗装後、グラファイト等を用いて金属の質感を施す作業時に使用されています。

 画材屋で探してみましたが店員に聞いてもピンとこない様子。一体何の用途に使うのか分からない道具でした。試にアマゾンで検索したところ、出てきました。【ノーブランド品】柔軟 彫塑へら かきベラ ステンレス鋼 線描べらクレイツール 粘土細工 陶芸 工芸 粘土彫刻 彫像 彫塑 彫刻。どうやら彫塑用の道具で、絵の関係では見つからないわけです。造形をしている人にはお馴染みの道具だったかもしれませんね。

 本格的に使える道具か分かりませんので、お試し価格?の5種類入り250円(送料込)の商品を注文してみました。
 届いた商品を見ると先端部はどうやらシリコンのようです。バリも適当にありますので余計な部分をカッター等で切り落とします。正規品に比べると先端が短く、へたりやすいと言う評価も見られましたが早速試してみました。

 確かに5〜6mmと短い感じですが彫塑に使う訳ではないので今のところ問題は無さそう。250円(送料込)で5種類。施す形状、パーツ に合わせて使えそうです。

※ミグ氏の記事の画像と比べると相当細く感じます。(恐らく正規品)ただ、込み入った場所等にも使いやすいのはこちらの方かもしれません。 
 左にある黒い粉は予め鉛筆を粉にして保管している秘伝の粉。(笑)
 機銃は完成品から取り外したもので、この時は指で擦りつけていました。裸眼で見るとそれなりに金属の質感は表現出来ているなとは思っていました。 
  ゴム筆?を使って鉛筆パウダーを擦りつけてみました。以前の指で施した時と比べ、細部のエッヂにも強めに施す事が出来たのか全体的に金属感が増したようです。
 細かい部品で組みあがった物へは、こ の道具を用いる方が破損させる心配もないかもです。細部へのコントロールがしやすい適度に腰がある感じが気に入りました。

 個人的にはコスパが良い道具だと思います。今後は指を黒くする事無く作業が出来るので活躍してもらおうと思います。(笑)綿棒・筆等を用いて同じ作業をされている方もいらっしゃると思います。
 どの方法がベストと言う訳ではありませんが、ミグ氏が使っていると言うだけで探してみた道具フェチな私です。(笑)お役に立てたのなら幸いです。