T−26軽戦車 (イタレリ)

須藤

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箱絵

全体

  最近東欧(ロシア含む)製のキットがかなり出てきていますね。キットとしてはまだまだのところがありますが、独特の味があって私は結構好きです。気が付くと最近買ったキットはほとんどバウマンのシールが貼っていたという状況です。
 そう言うわけで、このキットも早速手に入れてみました。このキットはズベズダ製の物をイタレリが販売している物です。T−26は砲塔にかなりのバリエーションがありますが、キットは同社のBT−5と同じ砲塔の、1933年型の無線機搭載型です。足周りアップ

 まず、箱をあけた時の第一印象は「これはもしかしたらすごいかもしれない」でした。某社のT−26と比べると、細部にわたって考証が行き届いている感じがします。またディティールの表現がシャープかつ力強い感じでかなりいいですね。パーツの厚みがちょっと気になりますが個人的にはかなり好きです。

 次に組立ですが、仮組した感じでは結構すきまが出来てしまうようです。接着部分にガイドが付いているのですが、これ自体の位置がずれているようで修正が必要でした。車体下部がスライド金型ではなく組立式であるということもあるかもしれませんが、組立はじっくりと行わなければならないようです。また、ランナーとパーツの接合部分(ゲートでしたっけ?)が太く、切り離しずらいのも気になりました。キャタピラは焼き止め式のものですが、組立式の物に比べるとやはり物足りない気がしてしまいます。また、押し出しピン跡が目立つのもつらいですね。どうしてもタミヤと比べてしまうので辛口になってしまいますが、ディティールがいいだけにちょっとおしい気がします。 

 色々書きましたが、このキットは現状ではT−26のキットとしてはベストなんじゃないでしょうか。バリエーション展開は難しい気がしますので、ミラージュのキットとのニコイチでバリエーションを楽しんでも良いかもしれません。(お金かかるけど)あとカステンさんでキャタピラ出してもらえるといいんだけど。


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