ある人は、でかい８トンハーフと評し、面白みにかけると言う。また、ある人は、これをどうしろというのだ？なんて、いっている。

　いつも疑問に思うのだが、どのように発売アイテムを決めているのだろうか？今回、タミヤのホームページで逐一チェックしていました。故に、出来の方は良いのは知っています。発売した後も、製品は見ました。（ある人は、タミヤのは見なくても分かるから、みないよ。と言っていますが、私は一応必ず製品をチェックします。見ないと気がすまないからですし、評価も正しく出来ないからです。）正直本当に、素晴らしい出来だと思います。
　が、アイテムの魅力と言う観点からいうとどうですか？それと価格、見合っていますか？皆さんの本当に欲しいアイテムでしたか？本当に欲しいアイテムなんですか？そして、小売店さんの事、良く考えて製品化したのでしょうか？８トンハーフと同じに見えて定価５８００円は売りずらいし、予約分しか仕入れないと言う店の声聞こえてないのかなー？個人的には、ドラゴンワゴン、価格には未だに反発を感じる。でも世話になった小売店さんに気を使って買ったが満足感は持っている。残念だが、ＦＡＭＯにはそれを感じない。

　以前は、製品に対する絶対的な信頼があるから、タミヤが出してくれるものなら何でもいいなんて思ったりしていましたが、もう止めます。正直に言った方が、もしかしたらタミヤのため引いてはこれからもタミヤ製品を長く楽しむため。それに、よりよい製品の提供・サービスを、開発を促す事につながるのではとも思います。
　モデラー、消費者が声をそれも大声を出さないとメーカーには届かないのかもしれませんが、黙っていては何も始まらない、買うのは私達です。メーカーのお仕着せの製品開発と目に映る現在（先にも言ったが、アイテム選択はどのようにして？まさか、今回のアイテムがアンケート結果で１番だったとか言わないでしょうね。社長の鶴の一声なんて時代錯誤的ではないでしょうね）、私達モデラー、最終消費者にはメーカーに少なくとも買いたい物の開発には要求する権利があるはずです。結果として通らなくとも声をどんどん上げる事である程度、私達も納得はできるのではないだろうか。
　まだまだ、穴になっているもの、タイガーの様にリメイクして欲しいもの、個人的にはソビエト物をリメイクして欲しいし、現用の最新ＭＢＴも欲しい、英軍の装甲車も良いね。良く聞く声としては、エレファント、ナースホルン、フンメル、等の要望が相変わらず根強い。それなのに、なんでＦＡＭＯなのか？
　誰かが言う、同じ値段、いやまだ高くてもナースホルンなら絶対売れるし、買う！ＦＡＭＯは、欲しくない、いらない。多分箱も開けないよ。（実話だよ。）
　タミヤが売り上げ不振と聞き及ぶ。ミニ四駆の不振が大きいらしい。だったら、一人で何個も買いたくなるようなアイテムどうして出さないのか？ミニ四駆の様に別売りのパーツをＡＦＶで展開してもそんなに売れませんよ。タミヤさん、みんな心配しているし、アイテム選択に疑問も持っていますよ。アイテムは本当は、どのようにして決めるの？まさか誰かＦＡＭＯはみんなの憧れで３輛ずつ買ってタイガーを引かせたくなるものだ、なんてバカな発想吹き込まなかったろうね？

　それに比べてタミヤ飛行機のアイテム、こちらも謎の選択方式だが４８で製品化した物をＣＡＤの設計と言う事をうまく利用して、素晴らしい７２の製品化に成功している。内容のみならず価格も他社製品に比べ段違いに安い。４８、７２とスケールにおける選択の自由も確保されている、用意されているわけだ。ＡＦＶだって同じようにできるはず。今回の２５リモコンのパンサー、みんな聞いた時は喜んだが、旧製品の物と聞いてがっかり。どうして飛行機のようにＣＡＤデータの使い回しで良いから新規金型で作れなかったのか？予算の関係ですか？だとしたら、予算の切り替わる来期、次回作は２５で後期型のタイガーⅠでも出してくれますか？それとも逆にデータ利用すれば、簡単に４８スケールの展開もできますよ。自社の７２飛行機キットを見れば分かるとおり、以前バンダイが展開していた物より遙かに凄い超精密なキット展開ができるはず。インテリア再現などしなくてもＯＫ。今もう一度ＡＦＶ４８スケールとして展開するのに好機到来かもしれませんよ。

　３５のＡＦＶ国際基準スケールを作り上げたタミヤ、本当に凄いメーカーだと心から思います。でもそろそろ先を別な方向から見て、若年層を育てる意味でも買いやすい価格帯のスケールの創出、飛行機にあわせた７２、４８でもいいのですが考えたらどうでしょうか？
　長く模型を趣味にしていると、時代の変遷の中でメーカーもどんどん変わってきたことが分かります。信じられない事ですが、以前は手の出ない位の存在だった輸入品のキットのほうが安く買える時代がきてしまいました。いつ、製品の出来でもそのように逆転しないとも限りません。模型王国日本と言われるくらい、世界に素晴らしいキット群を送り出している現在、いつまでも世界最高水準の買いやすいキットを開発し続ける事を願ってやみません。

　今回はタミヤにかこつけて、言いたい放題言いましたが、メーカーが本当に心配だし、消費者にもう少し近づいて欲しい。まだまだ遠く感じる。以前、ハセガワがアンケートを取って製品化した事があったけど面白いと思った。昨年の見本市でもまたやっていたそうです。５年以内に全て製品化出来るでしょう？と言っていたそうです。その５年間、製品はなくてもモデラーは楽しませてもらえるのです。タミヤも、そのような不確実かもしれないが夢を見せてくれるようなサービス、やらないかなー。