24  俺の“もの”自慢シリーズbR
Zモデル 1/48 トリープフリューゲル VTOL戦闘機
 
自慢3−1 WWU ドイツ軍の秘密兵器特集など組まれると、必ずと言って良いくらいに登場する有名機です。翼兼ローターの先に着けたラムジェットにより、ローターをブン回しながら推進力を得て飛び、垂直に離陸上昇し、降下してくる非常に乗り心地悪そうな妙竹林な飛行機。( 設計段階以上には進まなかったとか。確か飛行特性上、かなり無理があった話を聞いた 。しかし、どう見ても秘密兵器ぽくて、怪しい魅力がある。)

 今でこそ、フーマ、ドラゴン始めドイツレベル等各社から、計画されたが飛ばなかった飛行機模型が出回っているが、購入当時まだそれ程一般的ではなく、インジェクション化どころか好事家のみに受けたようなアイテムだった。ところがこのZモデル、10年程前私の気の付いた頃には、もう既に日本機の計画機等も出していました。(今でも欲しい物があったのに、当時既に絶版でした、残念。)

自慢3−2 私が最初に、Zモデル製品で購入した物はMe262の改造キットで、製品を見て驚いたのなんの。パーツの仕上げの美しさもさることながら、レジン製で当時の物には気泡があるのが当たり前なのに、どこをどう見てもない! 一辺でファンになってしまった私は、雑誌広告を鵜の目鷹の目で探しまくり、いろいろ購入しました。(その内、他の物も紹介するかもしれません)但し、製作もレジンを 手流し!のためと生産者の完璧主義?のおかげでなかなか出回る数が少なく手にするのが大変で、取扱店の少なさにも閉口しました。お陰で、全国各地の模型店に電話をかけまくることに。(電話料金気にしていなかった…。)その後、何機種か生産した後、「もう、飛行機でませんよ。」と、仙台の購入店の店長から。飛行機に飽きたわけではないが、車の製作に移行するらしいと言う話を聞き、大変残念な思いをしました。

 その品質の高さや、強度的にも十分配慮が行き届いたパーツ 、製作のための説明書は言うに及ばず図面も御自分で起こす等のこだわりの凄さ、最高のガレージメーカーだと未だに私は思っています。それまでも色々購入していたのですが、品質のレベルの高さが非常に高い所にあり、この後に見る他社のレジン物がどれも貧弱に見えて困りました。実は、ある意味今でもそうなんです。

自慢3−3 さてキット内容ですが 多少素っ気ないが、手作りの箱に壊れないように梱包材にくるまれたレジン製のパーツ類、製作者自ら起こした図面、説明及び製作図。 そして、前述したような気泡一つなく、表面処理が完璧に仕上がった原型から作り起こした、傷一つ全くないインジェクションのごときレジンパーツ。スジ彫りも程良く再現 されているし、きれいに抜けている。パーツのアップをご覧になるとわかると思うが、美しさもさることながら非常に小さな パーツに至るまで、強度を考えて真鍮線や鉄線があらかじめ仕込まれている。(自分も 自作パーツで作った事があるが、その手間を考えると恐ろしい。) 仮組して、そのプロポーションの見事さにも感激。 当時、取り扱い店探しも大変でしたが、乏しい小遣いの中からの高価なキットの購入費 用の捻出にも苦労した覚えがあります。 但し、このZモデルのキットを手にした時の満足感はそれを忘れさせる程だったのは言うまでもありません。 未だに完成させる腕もないが、もったいなくてと言うのも本音。

 今回は雑誌が特集を組んで、記事が出ても文での紹介程度で物が紹介されないので取り上げてみました。 そうそう、インジェクションで72分1ならフーマのキットがまだ手に入るはず。今は 、グンゼが代理店になって以前に比べて安くて、比較的入手も楽になった。一時、モー ヴでも国内版の箱入りで出していたと思ったけれどもなー。