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 普通、キットを買う時って、作ろうと思って買いますよね。でもいろいろな理由で作らないままストックになっているキットって結構あるのではないでしょうか。そんな他人のデットストックキットを作って展示しようという企画です。(クラブ内の企画です)企画詳細(会員向け)

 この企画はHME2007会場で結果発表展示を行いました。(菅野さんは病欠)当初、かなりおもしろい企画ではないかと思っていたのですが、さすがデットストック企画!なかなか一筋縄ではいきませんでした。そのへんを含めて、それぞれのコメントでお楽しみください。(一部(というか結構な数)の提供者の手紙を紛失してしまいました。すみません!)

エントリー
キット&解説 担当 作品&提供者の手紙&作者コメント
 

 これは富野さんが久しぶりに手がけたターンAガンダムの敵メカですな。会長はファーストガンダム世代(ちょっと前?)なので、たぶんアニメは見てないと思いますが、これをどう料理するのか。楽しみです。
島津
作者コメント
 このデザインを最初に見た時は???でした。あとからあのブレードランナーのシドミードがデザインしたと知りましたが、ガンダムの中では異色なんでしょうね〜。はっきりいってデザイン的には全く惹かれる物はありませんが、こういった機会でもなければ作らなかったでしょう!思い切って勝手に塗って「別物」にしてしまいました、ガンダムファンに怒られるかな?(笑)
 

 AMTのホスの戦いのジオラマセットです。今回の極悪キットNo.2ですね。ATMのジオラマセットはいくつか出ていますが、なかなか厳しいキットが多く、完成したものを見たことないです。
 製作はこのキットの大きさとの戦いになると思いますが、エピソードIVを見てテンションあげて一気に作るのが吉と思います。
小澤
作者コメント
 箱を開けて、もの凄くざっくりとした説明書と、ざっくりしたモールド、ざっくりとしたフィギュアに衝撃を受けました。よく見ると、フィギュアの顔のど真ん中を、パーティングラインがバリを伴いつつ走っています。両軍の兵士が大量に付属していますが、全てこんな状況です。これを一つ一つ整形することを考えると、このまま逃げてしまおうかと思いました。
 しばらく放置しておいたのですが、ボディブローのように鈍く効いて来たようで、他のキットを作っていても気になって集中できません。このキット自体が邪悪な何かを放出しているのでしょう。最近になってようやく重い腰を上げ、どう製作しようか考え始めました。

○設定を勝手にアレンジしてしまおう!
1.「ホスの戦い」古戦場(世界遺産申請中)
2.「激しい戦いが終わると、雪が全てを覆い隠しました」
3.「リアクターが吹っ飛ばされたんで、生身の人は長時間居ると死んでしまいます」
4.「動くものは何もなく、ただ風の音だけが聞こえていましたとさ」

 これで、フィギュアが居なくても、納得してくれますね、ねっ、ねっ、後生だから、そこを何とかお願いします。

○製作のポイントです。
1.キットのベースは箱庭的すぎるように思えたので、反乱軍の基地を切り離し、平坦な雪原とくっつけています。
2.雪原はスタイロフォーム上にモデリングペーストを盛り、モーリン社の粉雪(細目)とマットジェルメディウムを混ぜたものを、風向きを意識しながら重ねています。
3.登場する全てのメカには、スプレー缶のベースホワイトを吹きました。必要に応じて筆ペンで塗りたくったりして、アクセントをつけています。

 雪の表現は、氷点下10度の地吹雪を目標としたのですが、なかなか思うようにいきませんでした。今後、精進します。

 最後に、このような機会を与えて下さった企画発案者の須藤さん、ならびにキット提供者の山岡さんに、感謝の意と少々の怨念を表明いたします。
 

 何年か前ネットで話題になった「先行者」のキットです。雑誌の付録ですが、メーカーはアオシマですので、製作には問題ないと思います。
 散々ネタになったアイテムですので、どのように料理するか悩むところですね。
鈴木
提供者の手紙
 雑誌ネットランナーの付録の中華キヤノンです。寝かせておけば良い味になるかと思っていたのですが、結局そのまま放置と言うことになりました。どのような形でも構いませんので、完成させて成仏させてやってください。
 もしこのロボットの事をご存じなければ、インターネットで「先行者」「侍魂」というキーワードで検索してみてください。それではよろしくお願いします。

作者コメント

 私が受け持ったのは、「中華キャノン」先行者です。良く知ろうと思い、提供者の助言に従いネットで知識を得まし
た。只、見ていくに従い、その膨大な情報量に、かえってオリジナル色を出すのに苦労をしそうな感じでしたので、その後見るのを一切止めました。
 そこで、私なりに工作を薦める上でのコンセプトを決めました。一つは、このままのチープさを保つ。次に、それでも格好良く!
 この一見矛盾する様なテーマを解決する道は一つ。以前目にした文章が頭に浮かびました。「ヒーローは何故格好良くみえるか?」「それは、飛ぶ能力を
持っているからだ。」この金言に従い、先行者を飛行状態にする事にしました。そして、工作をする上で重要な事を一つ決めました。兎に角どこか(?)光らせる!
 これに従い、箱絵を元にまず目をピカーっと。ここは、LEDの様なきつい光では無く、どちらかと言うとホンワカした暖かみのある光が欲しいと思い、以前から集めに集めた光り物の中から径がピッタリの麦球を見つけだしました。次に、今回の目玉(?)、ロケットの炎を派手にピカリと。こちらは、100均で見つけてきた手元ライトのLEDを使いました。炎がなるべく高温、を表現したかったので白色の物を探しました。ついでに炎も自作しました。
 さて、ここで通常なら問題となる配線ですが、この先行者に限っては楽珍でした。御存知の方もいらっしゃるでしょうが、このロボット、開発者が「ホンダを超えた!」と豪語しているのですが、何と有線方式と言うとんでも無い陳腐さ!ズルズルと盛大にケーブルを引きずっています。と言う事で、飛行出来る様になったとは言え、未だケーブルが付いたまま。盛大にケーブルを引きずりながら飛びます!でも、当然ですが飛行距離はケーブルの長さだけ。悲しい事に、ケーブルの端まで来たところで制御用ブラックボックス(?)を中心に、Uコンの用にグルグルと旋回飛行に移ります。
と言った話を妄想しながら楽しませて戴きました。提供して下さった小澤さん。ありがとうございました。

 最後に落ちを。塗装、失敗しました。かなり凹んだので、突っ込まないように御願いします。(笑)
製作者の画像アルバム

 これは初めて見るキットですね。かなり珍しいものなのではないでしょうか(オークションで売ったらだめだよ(笑))。
 設定がよく分かりませんが、ワニと戦っていますね。樽を守っているのでしょうか。完成したところを見てみたいですねー。
 雰囲気たっぷりに仕上げていただきたいですね。
移川
提供者の手紙
 このキットは今から20数年前に今は亡きコスモの中川ライター店で購入した物です。当時は輸入キットでもあり割と高かったです。(たぶん2000円近かったような...)このシリーズはもう一つ買って作りましたが、もうどこへ行ったかは不明。今はもう見かけないんで絶版なんでしょう。いつかは作ろう作ろうと思ってましたが。で、デットストックとなってしまっています。
製作者コメント

 このキットをもらった時、ネットオークションで見たら2万円スタート!とてもじゃなく作れなくて、あれよあれよと月日がすぎて、結局完成しませんでした。

 ドラゴンの最初のナースホルンです。発売当時、作れない、似ていないと散々たたかれたキットです。改めて見ると箱絵は高荷さんでかっこいいんですが...。
 今回、キットにはエッチングと資料本もセットされていますが、かえって大変かも。
 今回の極悪キットNo.1に認定します。なんとか完成する方向で頑張っていただきたいです。
菅野 作者病欠のため、作品なし


 イマイの謎の円盤UFOのシャドーモービルです。実にあっさりしたキットで車内にはなぜかスカイ1が格納できます。
 基本形はそんなに悪くないと思いますので、手を入れてやればそこそこ良くなるのではないでしょうか。(そんなに甘くないかな?)
薮田

 HGのズゴックです。たぶん出来が良いキットだと思います。キットに問題ない分、どのように仕上げるかが注目点ですね。驚くような作品期待しています。
山岡
提供者の手紙
 おまけのDVD欲しさに買いました。しばらく完成の予定がないのでこの企画に参加します。水中用モビルスーツなのでそれっぽく仕上げてくれればなにをやっても自由です。
作者コメント

 SF3D風イメージ先行で遊んでみました。作業の簡素化と可動機構残存のために破綻している箇所も多いです。
 

 これまた珍しいキットですね。
 巨大カマキリ町で大暴れジオラマセットという感じで、主役のカマキリよりも車や人といったアクセサリーパーツがたくさん入っていました。
 このキットもどう完成するか楽しみです。
深谷
作者コメント
 巨大カマキリの都市襲撃を描いた大スペクタクル物!?(笑)何とも60年代初頭のアメリカ映画と言った風合い。こんな映画もあった様ですね〜!それをスケールダウンしたとは決して思えないのですが、カマキリ、このサイズになると、実物のやや大きめのモノって感じもしなくは無いですね(笑)結構リアルなカマキリ本体と小物類、それとは裏腹なフィギュアの出来には絶句もの。ヘッドは半分程スクラッチで作り直してあります。バックの建物の印刷ものなんかも、チープな懐かしい作り。大人になって真剣に作ると、こんな感じに仕上がりました〜!!

 イマイのSPACE:1999のイーグル1です。
 このキットはタイヤで走るようになっている事からも分かるように、かなりおもちゃ的な雰囲気のキットです。
 全体の感じは悪くないので、そこそこ手を入れてやれば、それらしくなるのではないでしょうか。
須藤
提供者の手紙
 古〜いキットですが、いつの日か形にしようと思い続け、数年に一度は箱を開けてながめはするのですが、キットを見ると...。どなたかの手によって成仏するのを心より願い今日この頃でした!素晴らしい作品にしあげてくださいな!!
作者コメント

 子供の頃テレビで見ていたこともあり、好きな機体だったので喜んで引き受けました。キットをざっと見た感じでは、古いキットなので、かなり物足りない部分はありましたが、プロポーション的には悪くない感じでしたので、さくっと作ってしまおうと考えていました。それでも資料を集めてみますと、いちばんの特徴であるトラス構造部分が大幅に省略されている事が分かりました。せめてその部分だけでも作り直そうと思ったのがあとの祭り、このような状態での展示となってしまいました。
 キット提供者の忠告にもかかわらず、迷宮にはまりこんでこんな結果になってしまいました。ごめんなさい。
 

 CMKの4号突撃砲です。
 内容はタミヤの4突にエッチングなどのパーツを追加した改造キットとなっています。
 今となっては、見向きもされないようなキットですが、旧キット再生工場の田村さんなら、得意分野ですよね。
田村
提供者の手紙
 このキット、出た時にはうれしかったですが、今となっては...。どなたか成仏させてください。このエッチングがどう料理されるか楽しみです〜!
作者コメント

 タミヤのキットにエッチングパーツ等が追加され「最後期仕様」に仕上げることができる豪華キットです。しかし、ドライバーズハッチ等の相違点が再現されてなっかたりと、思いのほか手間が掛かりそうだったので、今回は泣く泣くタミヤオリジナルの中期型として組みました。外装備品はドラゴン等の余ったパーツでディティールアップを行なっています。ツィメリットコーィングはポリパテを使用しました。
 

 スタークラフトというゲームのキャラクターで、アカデミーのキットで、ソフビみたいな材質のキットです。
 このゲームはストラテジー系ゲーム(リアルタイムのシュミレーションゲーム)の名作ゲームです。
 このキャラクターはザークという種族のハイドラリスクと言うキャラクターです。上部の甲殻に数百の針がついていて、それを敵に発射するそうです。
 と私がなぜ詳しいかと言うとこのゲームもってるんですねー。またやりたくなってしまいました。ということで、どのように仕上がるか期待しています
宮野
提供者の手紙
 このキットを初めて見たのが、市内の「スポーツホビー」さんでした。「へー、アカデミーからも、こんなキャラクター物出していたんだなー」これがキットを見た感想でした。
 帰宅後箱を開けて見て、「結構面白そうだけど、作るのは今度ね。」と。(ところで、これいったいなに?)それが、どんどん後回しになって、ついには「うーん、面倒くさい」に。だから思い入れなんて特にありません。こんな企画が無かったら、未来永劫完成などしません。
 ですから、担当になった方、どうぞお好きに料理なさってください。完成させていただければ御の字です。出来ればうーんと気持ち悪くね。

作者コメント
 あまりにも楽しそうな(?)イベントでしたので、滑りこみで参加させてもらいました。キット自体は材質が特殊な事(ソフビ?PVC?)意外は、
特に難しいポイントも無く、造形も素晴らしいものです。加工が難しかったのでストレートにくみ上げ、その分塗装にこってみました。カラーリングはオリジナルで『いかに気持ち悪さを出すか』をテーマに塗ってみました。興味はあってもなかなか自分では買うことも無いジャンルですが、思いっきり楽しませてもらいました。このジャンルは今後はまりそうな気もします(笑)