製作年:1986年
この作品は、19年前の作です。当時、会内で競作したもので、土居君はじめ複数名で作った記憶があります。昨年、土居君の作品が他の会員宅から出てきて、確か土居君の手に渡ったはずです。
当時のキットは、総じて可動範囲が狭く、思いきったポーズをとらせることが出来ず、頭に来た事を思い出します。(笑)雑誌記事等を参考に、肩幅を狭くしたり、太股を狭くしたりと、私にしては珍しく人の言うことを聞いて作りました。(笑)でも、結局つまらなくなり、動きをつけた思い切ったポーズをとらせてみました。敵に対し、崖上より楯による防御を行いながら、頭上よりヒートアクスによる一撃を見舞うところとしてみました。
頭部後ろの鎖は、イスラエルのメルカバ戦車よりイメージしています。プロペラントタンクも、適当についているだけと言ったお粗末な感じです。各部の増加装甲は、今見るとセンスが悪く、塗装もいい加減です。
この作品は、北海道は札幌の今は無き模型店「中の島ホビーセンター」で展示していました。ある日、店に行くと店長さんが「盗まれました」と一言。ショーウィンドウを掃除している間に、何者かが本体だけ盗んでいったようです。
実はこの作品を製作中、私の母が入院しており、完成数日前に危篤になり、完成後3日目に亡くなりました。今見ても、その時の自分の心の内を感じることが出来る様な、何か苛ついた、どうにもならない気持ちを抱えているような感じがします。この写真も、実はお店に来ていた名も知らぬお客さんが、撮影の御礼として置いていったもので、これがなければとうの昔に忘却の彼方に消え去っていた作品で、今さらながら感謝を禁じ得ません。空しい事に、今も私の手元には、このベースが残っています。
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