W号戦車G初期型  (1/35 タミヤ) 西村

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制作年:2021年11月

 先に製作した同じタミヤのF型とのツーショットを目指してG型はアフリカ仕様で作りました。
 工作では全体のシルエットやスケール感を損なっていると思えた個所を薄く・細く修正しました。本来模型で見えるはずのない雨どい、フェンダーステーやOVM留め具など薄板の断面を削ったり、実際以上に厚いと思われた各ハッチ、砲塔側面ハッチのクランプ、吊下げフック等です。また最小限の墨入れで影を落とすためのエッジ工作を先のF型以上に徹底してみました。
 塗装には当初タミヤのLP-77(DAK1942-)(トローペン2)を使う予定でしたが、私にはつや消しが強過ぎたし、出来れば水性を使いたかったのでクレオス水性を混色して似せてみました(H-79サンディイエロー+H-44薄茶色+H-19ピンク)。結構思った色が出せたと自画自賛しています。スケール感のため面は面として広く見せたいし、面倒なので流行りの技法はいっさい使っていません。グレーのF型ではやらなかったウォッシングを墨入れを兼ねて行いましたが、やり過ぎたところ、足りないところが少し気になります。パステルで埃っぽさを出そうとしましたが、結局上部ではほとんどふき取っています。サンド系の塗装は拡散光の下でどうしてもエッジがぼけてしまうので、エナメルのジャーマングレーでドライブラシしました。
 基本的に大変組み易いキットなのでいろいろ手を入れることで大変楽しめたし、ウェザリングでは課題もあるにせよ出来栄えには結構満足しています。