NATO AIFV  (1/35 AFVクラブ) 西村

製作年:2022年11月
 かなり前にIFVの類に興味を持っていろいろ買い集めた際の一つですが、今になって最初の完成となりました。ベースとなったM113は単なる箱型ですが、ブラッドレイ風にIFV化したこの車両はベルギー等で使われていて、なかなかスタイリッシュな外観を持っています。
 キットは昔のAFVクラブ製で組みやすく出来ています。履帯はベルト式でモールドは良いのですが分厚く出来ています。別売で連結式履帯もありますが、今回使ったカステン製に比べると厚ぼったい感は残ります。工作ではライトカバーなどを薄く削ったこと、排気管の整形などを行っています。履帯はカステンの可動式(SK-36)に履き替えていて、エッジの薄さは素晴らしいの一言です。張り具合の調節のため誘導輪を後ろに移動しました。
 側面の大量のフックはえらく誇張されたモールドだったので、伸ばしランナーと真鍮線のどちらで作り直すか悩みましたが、よく触る場所になるだろうから強度重視と考えて真鍮線に決めて始めてみると案外簡単に出来上がりました。案ずるより産むが易しですね。ちなみに兄弟キットのYPR765はもともとフックがないのでそのぶん楽です。
 塗装はクレオス水性カラーH52オリーブドラブ(1)を元に調色しました。航空機用の半光沢が効いています。転輪のゴムはテンプレートを作って塗り分けています。履帯はゴムパッドが別部品だったので塗装後に貼り合わせました。明度差をしっかり出せたのは良かったと思っています。