ブレン・キャリア (1/35 タミヤ他) 須藤 back
製作年:2021年
 SNS上でタミヤニュースの「これだけは作ろう」を作るというコンテスト企画で製作したものです。ブレン・キャリアはWW2戦前に開発した各種キャリアの一つで、それを統合したのがユニバーサル・キャリア(タミヤのキット)となりました。
 タミヤニュースVol/61にその改造記事が掲載されており、ユニバーサル・キャリアが好きで普段から資料やキットを集めていた私としては「あまり知らない車両だけど、これしかないでしょ!」ということで製作しました。 当初は「タミヤのキット」+「モデルカステンのキャタピラ」+「レジキャストのディティールアップパーツ」と古いキット類を処分にもなるし、楽に完成できるのではと考えていたのですが、装甲板の厚みが気になって、結局車体上部はプラ板で作り直すことにしました。また本格的に調べ出すと分からない事が次々と出てきて、その都度、写真や図面とにらめっこし、また少し作ってはつまずいて、となかなか製作が進みませんでした。そんな感じでコンテストの期限が来てしまったので、細部の作り込みができていませんでしたが、むりやり「ミュージアム仕様」(博物館の展示車両っぽくパーツの欠損はあるけどきれいにレストアした感じ)と言い張って完成としました。
 おかげさまでコンテストでは完成作品部門の銅賞をいただきましたし、久しぶりのプラ板工作は大変でしたが意外と楽しく、大満足の製作となりました。

 ※最後にリサーチで発見したことを紹介します。前面にある機銃口の上の出っ張った装甲板は実は可動式で上ガバッと開き、機銃を簡単に取り外し降車戦闘をする当時の訓練風景の動画で発見しました。これまでこのシリーズを小さい兵員輸送車的なものと思っていて、キャリア=運搬車という名称に違和感を感じていましたが、弾薬や三脚など機銃関連装備一式を搭載し、必要に応じて取り外して戦闘する事を想定していたのが分かって、すっきりしました。