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 地方のモデラーが全国的なコンテスト等に参加しようとする場合、何らかの方法で作品を送らなければなりません。しかしどんなにすばらしい作品であっても、送り先に到着したら壊れていたら何にもなりません。この研究室ではどのようにしたら模型を壊さずに送る事ができるかについて研究します

 この研究室ではみなさんの意見・情報提供等を募集しています。頂いた情報はこのページで紹介させていただきますので協力をお願いします。

khsudoh@alles.or.jp


失敗の実例と検証

 わたしの失敗談からチェックポイントを検証してみましょう。

 モデルグラフィックス別冊のモデルズ・イン・アクション2「ベルリン1945」に参加した時のことです。なんとか作品が完成し、某宅配便で無事に発送もすませ、やれやれと思っていたところ、土居さんからジオラマが壊れていたとの電話が入りました。土居さんの方で修理するのは難しいとのことで、私がこのジオラマのチーフだった事もあり、遊びがてら東京まで修理に行く事となりました。東京ではMG編集部や東急ハンズ、喜屋ホビー等を土居さんに案内してもらい、非常に充実した時間を過ごす事ができました。しかし、梅雨の時期の蒸し暑さは北海道人の私にきつかったです。

 それでジオラマの破損状況ですが、カチューシャを載せたスチュードベーカートラックの破損がもっとも激しく、前輪の車軸やサスペンションが折れてばらばらになり、ロケットランチャーの骨組みも同様の状況でした。そしてベースには固定していたタイヤだけがむなしく立っていました。

 何とか撮影ができるように修理をして札幌に帰ったのですが、後で作品を送り返してもらったところ、応急修理だったため(送り返す事を考えていませんでした)さらに激しく再破損しており、まるで貫通した徹甲弾のようにカチューシャが大暴れしていました。

 原因は、トラックの重さに車軸等が耐えられなかったためと思われます。この作品はひっくり返しても物が落ちないように作ってはいたのですが、この車両には改造パーツとして前半部のフレームとキャビンがホワイトメタル製で重くなっており、輸送中の衝撃でプラ製の車軸が折れてしまい、ベースとの固定がはずれてしまったと思われます。そして衝撃の原因としては、ジオラマのサイズが大きいこと、またジオラマの枠をかっちり作りすぎて重くなってしまった事から、一人で持って床に下ろす時にドスンと置かれていたのではないかと考えられます。

 それ以外の経験もふまえてポイントをあげると、

  • なるべく軽く作る
  • 輸送の箱にベースを固定する
  • 持ち運びやすくする(サイズが大きくなってしまった場合は、取っ手をつけるなど運びやすくする)
  • 破損に弱いものはベースに固定せずに別梱包とするほうが無難
  • 重さ(力)のかかる部分は補強したり、別に重さを支えるパーツを追加する
  • 衝撃が直接伝わらないように緩衝剤を使用する
  • 業者は郵便小包が以外とよく、それも地区外への郵便が集まる局(札幌であれば札幌中央郵便局)から送ればトラック等の積み替えが少なくなるので破損の危険がへる
  • といったところでしょうか。


    梱包方法

     次に破損の少ない梱包方法を紹介します。ほかにも色々な方法があると思いますので、いい方法を知っている方は情報提供をお願いします。

    ノースフォックス案


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